旅人の「静かなイヤホン」二選

 

 もう3年半ほど前になるが、「旅人の耳を楽しませるモノ」というブログを書いたことがある。内容はといえば、BOSEのイヤホンのオススメであった。

 

 あれから3年も経つと、電子機器の改良は目に見えて凄まじい。三年の間に、有線タイプのイヤホンよりもブルートゥースで無線接続するタイプのイヤホンが主流になりつつある。しかも、ノイズ・キャンセリングが標準機能として搭載されている機種が増えてきた。

 

 旅路は静かな日本の環境とは異なり、何かとノイズの多いモノである。今日販売されている「ノイズ・キャンセリング(外部の騒音を打ち消す機能)」のある「イヤホン」の中で、旅人に特にオススメなのは、以下のほぼ二択であるだろう。価格は3万円前後とそのサイズや重量に反比例してやや値は張るが、手に入れるだけの価値は十分にある「旅の装備」だ。

アップル AirPods Pro

ソニー WF-1000XM3

 

 現在、この二択で圧倒的な人気が出ているのがアップルのAirPods Proである。アップルや量販店でも入荷待ちの状況だ。カラバリは白のみであるので、ソニーのWF-1000XM3がプラチナシルバーとブラックの二色展開なのと比べると、「デザインとしては、とりあえずこれ使っておけば問題なし!」という潔さを感じる。全世代のAirPodsを使っている人もよく目にするが、「うどんの切れ端」が耳からぶら下がっているように見えた「白くひょろっと長い部分」も少し短くなっているので、うどんには見えづらい。

 

 それにしても、WF-1000MX3。ソニーの商品名はなぜこうまで憶えづらいのだろう。むしろ、「憶えられることを拒絶している」とさえ思えるほどだ。あくまで製品番号で押し通してくる。一般人には一回聞いただけでは憶えられないだろう。スター・ウォーズのロボット、R2D2でももう少し憶えやすい名前だというのに。

 

 では、これら二択の選択肢の中で、どちらを選ぶか?

 

 iPhoneなどのアップル製品を使っている人には、AirPod Proをオススメしたい。他のアップル製品との連携もシームレスだ。ノイズ・キャンセリングの機能もソニーのWF-1000MX3より後発ということもあり、「スー」という待機音もほとんどしないようである。(逆に、ソニーのWF-1000MX3では少しある)

 

 いやいや、日本の技術力はまだまだ捨てたもんじゃないよ、アップルなんて黒船の製品はどうかと思うよ、という人にはソニーのWF-1000MX3でも良い製品であると思う。

 

 元々、「完全ワイヤレス」「ノイズ・キャンセリング」「外部音を自然に取り込むモード」という機能は、ソニーのWF-1000MX3にもあったが、それぞれの機能を後発のアップルは美しく乗り越えてきたようだ。さらに充電ケースのサイズもソニーのWF-1000MX3よりも小さく、未知の高知能生命体が暮らす星からやってきた物質のように研ぎ澄まされ美しい。

 

 ということで、旅人のワイヤレス・イヤホンでの一推しはアップルのAirPods Pro。二推しはソニーのWF-1000MX3。前回の「旅人の耳を楽しませるモノ」で推していたBOSEは、今回は見送り。

 

 

 ただし、ソニーもBOSEも技術力はあるので、きっとまた来年にでもAirPods Proに並ぶ製品、それを凌駕する製品を市場に投入してくるだろう。それがまた楽しみである。

どちらも良い製品。

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