チャーニヴチ大学内の美しい教会と講堂を訪ねる

 

前回のブログ「世界文化遺産、チャーニヴチ大学を訪れるからの続きです。

 

 

※本ブログの内容は、私が初めてウクライナを訪問した2014年当時の内容です。

 

ご存知のように、現在ウクライナはロシアによる侵略戦争を受け、大変な状況にあります。

 

連日ニュースで伝わってくるのは、過酷な戦渦の内容が多いです。

 

「比較的平時のウクライナの素顔」を伝える目的で、過去の旅の内容を綴っています。

 

 

レヴィウ大学の新入生のグループと共に、チャーニヴチの旧市街にある世界遺産にも指定されている大学を散策した。

 

まず校内に入り、絵になるファサードの校舎をバックに記念撮影を済ませた一行は、いよいよ建物の中へと歩みを進める。向かったのは、外観からも目をひく教会とそれに連なる講堂であった。

 

校舎の建物に据え付けられた、歴史ある重厚な扉が美しい。そして講堂に一歩足を踏み入れると、絢爛な空間が姿を現す。ここで大学の講義を聴くことができたら、なんとも贅沢な気分に浸れることであろう。あるいは退屈な講義をする教授の授業などは、この講堂の魅力に負けてしまうかもしれない。その逆に、多少はつまらない講義であっても、それなりに下駄を履かせてくれる効果があるかもしれないとも思うほどに、うっとりとする空間だ。 

 

天井の細部にまで埋め尽くされた幾何学模様のデザイン、およそ大学の講堂とは思えないような大ぶりのシャンデリア、外光が優しく取り込まれる丸みを帯びたガラス窓、二階部分までの吹き抜けの高い天井、現代の一般的な建築物に換算すると四階建てぐらいの空間が吹き抜けとなっている。

 

共に訪れたレヴィウ大学の学生たちも皆うっとりとしていた。そして、自国の歴史や文化を誇らしげに思う様が見てとれる。「君たちの国はこれだけ歴史があり綺麗な大学を持っているのだもの、それは誇っていいよ」と素直に思う。

 

続けて、隣室にある部屋に移る。ジグザグ模様に並んだ机がここでの学生や教授たちの活発な議論を想像させる。それにしても、なんと美しくかつ機能的にデザインをしたことだろう。こうして机や椅子の並びを工夫するだけで、授業中に眠ってしまうような睡魔に負ける学生を相当に救えそうだ。

 

廊下から見える中庭のさりげない美しさにも感嘆しつつ、校内ツアー最後に教会に足を踏み入れる。教会に入る時には、みなが心持ち静かで敬虔になる。足音を立てるのさえ憚られるような様子だ。程度の差こそあれ、教会には一定のリスペクトを払う習慣があるのだろう。それは信仰のあるないに関わらず、大人のマナーとして。

 

 

 

次のブログ「チャーニヴチのカフェにて帽子祭り」に続けます。

戦禍に巻き込まれないで欲しい、美しい大学。

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