世界遺産のリヴィウ旧市街を走る路面電車

 

前回のブログ「面倒見の良いウクライナの学生たちからの続きです。

 

 

※本ブログの内容は、私が初めてウクライナを訪問した2014年当時の内容です。

 

ご存知のように、現在ウクライナはロシアによる侵略戦争を受け、大変な状況にあります。連日ニュースで伝わってくるのは、過酷な戦渦の内容が多いです。「比較的平時のウクライナの素顔」を伝える目的で、過去の旅の内容を綴っています。

 

 

リヴィウ駅での「後日の切符を購入」という小さなミッションを終えると、用事のあるMはその場を後にし、入れ替わりでOの仲の良い友人のIが合流してくれた。

 

どうやらOは英語の使える友人たちに「日本人が一人でリヴィウに来てるから、面倒見てあげないと」とメッセージを送信してくれていたようであった。しかし、この後も次々にOの友人たちに「日本人の世話係」が引き継がれていくことは、まだこの時には知る由もなかった。

 

リヴィウ駅からOIに促され、彼女たちと共に初めてウクライナにて路面電車(トラム)に乗る。ウクライナの路面電車には旧ソビエト時代を思わせる「旧式の切符穴あけ方式」が生き残っており、事前に購入しておいたチケットに「列車の中にある穴開け機」で乗客が自らパンチするというものである。こうした古いタイプの「切符穴あけ方式」はブルガリアの路面電車などでも見られるが、その姿がいつまで残っているかは分からない。

 

昨年、ブルガリアの首都ソフィアの路面電車でもその存在は確認したが、「旧式の切符穴あけ機」がある横で、なんとクレジットカードなどでも電子決済のできる機器が既に導入されていた。乗客の利便性に立つと、なかなか販売所の見つからないチケットを入手し、路面電車に乗るのは骨の折れる作業であり、土地勘のない旅人となるとそれは尚更であるので、カードなどで電子決済ができてしまうのは便利なことこの上ない。しかし、かつての「面倒なセルフ穴あけチケット・システム」が無くなってしまうのも、なんとも忍びない気がする。

ひょっとすると、このブログの若い読者は知らないかも知れないが、日本の鉄道の改札口にも、かつては手に持った専用の穴あけ機で改札口にて「切符に切れ目を入れる改札職員」がいたのである。「切符穴あけマシーン」と化した改札職員たちは、目視による定期券の区間確認と同時に、日に数百、場合によっては何千・何万枚もの切符の端に切れ目を入れていたのである。人が通らない時には、手持ち無沙汰なのか「切符切りの改札職員」の中にはリズミカルに専用の切符切り器でタタタン、タタタンと音を立てる人がいたのは、平成前期の懐かしい光景と音響である。

 

ああした単純労働は、ソニーなどが開発したと言われる自動改札機の導入で過去の遺物となり、もう日本では残っている場所の方が少ないぐらいであろう。だが、ほんの20数年ぐらい前まではまだそれが主流だったのである。

 

 

 

次のブログ「世界遺産のリヴィウ旧市街を歩く」に続けます。

懐かしい切符パッチン

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