端正なリヴィウ駅

 

前回のブログ「ウクライナへの国際列車からの続きです。

 

※本ブログの内容は、私が初めてウクライナを訪問した2014年当時の内容です。

 

ご存知のように、現在ウクライナはロシアによる侵略戦争を受け、大変な状況にあります。連日ニュースで伝わってくるのは、過酷な戦渦の内容が多いです。「比較的平時のウクライナの素顔」を伝える目的で、過去の旅の内容を綴っています。

 

リヴィウの駅ホームへと列車は滑り込み、夜行寝台列車から初めてのウクライナの地に降り立った。

 

夜行寝台列車で話をしたお婆さんと長距離列車の旅をしているというドイツ人の子に別れを告げ、駅構内へと歩みを進める。彼女たちはこのままロシアの大陸をほぼ横断し、モンゴルまで行くと言っていた。長い列車の旅である。

リヴィウ駅には米ドル、ユーロ、ロシアルーブル、ポーランドのズウォティなどからウクライナ現地通貨であるフリヴニャへと両替ができるブースがあり、問題なく現金を手に入れることができた。

 

また、駅構内の待合室にはカフェなどもあり、列車の待ち時間が苦にならないようになっている。

 

 

私が初めてウクライナを訪れた2014年には自動券売機などは皆無で、多くの現地人と共に窓口に並ぶというものであった。キリル文字の情報をアルファベットに変換・理解し、いまいち馴染みのない目的駅名を伝え、どの日時のどの座席種類が欲しいかを窓口に告げ、列車の切符を買わないといけない。メモ書きを窓口に見せてコミュニケーションを図る、ウクライナ語を使えない人にとってはややハード・スタイルなものに思えた。

 

さて、ウクライナ社会の諸々の変化は、アジアの新興国ほどには速くなく、割とゆったりと移行しているようであったので、携帯電話などオンラインで完結するサービスは色々と立ち現れているであろうが、ひょっとすると駅構内のこの発券システムは今もそう変わっていないかも知れない。

 

 

初めて訪れたリヴィウ駅の中に他に何があるのかを見廻してみると、有料の荷物預かり所が券売コーナーの裏手にあった。まるで監獄のようながっしりした檻のついた部屋の中に、くたびれた感じの係員が荷物の預かり、受け取りを担当してくれている。親切なことにウクライナ語の下に英語表記があり、ここは旅人でも難なく使えるものであった。

 

 

一通り駅構内を見て周り、駅舎の外に出てみて振り返ると、そこには青空の元に美しいリヴィウ駅の姿があった。ウクライナ国旗の上半分は青・下半分は黄色という図案は青空とひまわり畑を表したものだという説があるが、この時に見られた青空はまさにウクライナ国旗の抜けるような青であった。

 

何体もの彫像が施され、ドーム型の屋根や見晴らし台を頂きに持つ建物は、「ヴォクザル(ウクライナ語で駅)」という「駅」であることを示す文言が無ければ、それは宮殿か迎賓館のような建物にも見える。

 

 

次のブログ「初めての本場のボルシチ」に続けます。

ロシア軍の攻撃がなくなりますよう。

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