ベトナムの方がタイより、ずっとアメージングだ。

 

 タイ王国の観光キャッチ・フレーズに、「アメージング・タイランド」というものがある。「驚くべきタイ王国」。そう、「かつてはそうだった」と思う。しかし、タイ王国の多くの「驚くべき自然」は観光地化され消耗し、観光客慣れしたバンコク人の多くの顔からは、微笑みがほぼ消えた。正直、タイ王国でアメージングなのは、トランス・ジェンダーの人々のレベルの高さぐらいになった。

 

 近年、タイ王国よりもよっぽど「アメージング」なのは、「ベトナム」ではないかと思う。以前のブログでも何度か触れたことがあるが、それは「ベトナムの自然」というよりも、 「ベトナム人」がアメージングだという意味だ。

 ハノイの街を歩いていた時のこと。前方の地面に座って携帯を弄る二人の男性が目に入った。近づいて彼らを通り過ぎる間際になって、「ただ、地面に座っているわけではない」ということが分かった。

 

 なんと、履いていたサンダルを脱いで、その上に座っていたのである。ほんの1センチほどの厚みのサンダルをベトナム人は「椅子」と認識し、その椅子に腰掛けていたのだ。裸足になった素足は地面に投げ出されているが、お尻はちゃんとカバーしていたのである。すみません、早とちりで。椅子に座っていたのですね。(さらに、よくよく見ると、彼のサンダルはエルメス)

 

 「いやー、侮れないな、ベトナム人」と思いながら、さらに歩みを進めると、50メートルほど先の学校と思しき建物の前で、バイクの上で昼寝をする割に身なりの良い二人の男性を目にした。ベトナムではバイクの上で昼寝をするバイク・タクシーの運ちゃんは多くいるが、割とちゃんとした格好でも、こうして昼寝をするのがベトナム人である。

 「まったく、気が抜けないぜ」と思いながら、さらに歩くと、学校の校門近くに差し掛かる。今度はそれなりにちゃんとした身なりをした男性が、学校の校門の前の段差で思い切り寝ていた。行き倒れているわけではなく、昼寝をしていた。(のであろう)

 「人を身なりで判断してはいけない」というが、本当だなと思う。ビジネス・カジュアル、あるいはそこそこフォーマルな格好をしている人でも、ベトナムでは「アメージング」なことを仕出かしてくれるのである。まさか、この学校の先生じゃないとは思うが。

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 しかも、当人にその自覚がないのが、またすごい。彼らからすると、「え?普通でしょ?寝るでしょ。」という感じなのだろう。まぁ、寝るけど、そこでは寝ないよ。

 

 

 次回の訪越でも、また「アメージングなベトナム人」には、随所で遭遇することであろう。そういう意味で、「ベトナム(人)の方がタイ(人)より、ずっとアメージング」なのである。

 アメージングなベトナム人については、以下のブログも参照されたし。

 

「ベトナム人ドライバーを近隣国で働かせたくない理由」

「ベトナム人と魔法のバイク」

 

 

 

 

 

ベトナムでは、「想定通り、想定外のことが起こる」

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