ハノイの「ぶっかけ飯の食堂」の秘密基地

 前回から、ハノイの「ぶっかけ料理」の専門店であるXoi Yenについて書いています。今回は「ハノイの「ぶっかけ飯」食堂」の続きです。

 

 

 実は、「Xoi Yen」には平屋建ての頃からベトナムらしい秘密基地がある。「秘密基地」と書くと何やら謎めいているが、ベトナムの家屋にはよくある「中二階」のことである。しかもこの「中二階」、「ハシゴで乗降する」という忍者屋敷を彷彿とさせるスタイルだ。本物の忍者屋敷がどうなっているのか知らないけれど。

 「Xoi Yen」一階奥の座席のすぐ後ろに、この「秘密基地」である「中二階」に通じる出入り口が、天井にぽっかりと暗い口を開けている。そこからおもむろに伸びるハシゴ。中には何があるのであろうか。きっと「従業員の控え室」兼「従業員の住居」兼「雑多な物置」となっているのではなかろうか。

 

 「なかろうか」というのは、まだ自分はこの「秘密基地」を覗いたことがないからである。きっと、数回食べに来ただけの言葉も不自由な客には覗かせてくれない。なぜなら、そこは「従業員の控え室」兼「従業員の住居」兼「雑多な物置」であるからだ。きっと。

 

 ハシゴを上り下りするスタッフたちの格好は、ちゃんとお店の服を着た子もいれば、パジャマみたいな格好で出入りする子もいる。そこで寝泊まりしているのだから、そういう格好になってしまうのも頷けるが、私服がパジャマみたいなベトナム人の子もいるので、区別が難しい。以前の平屋建ての頃の「Xoi Yen」にて、「明らかに寝起きです」みたいな顔をした子が降りてくるのを見た時には、「店の天井裏に住んでいるのか、すごいな」とやや驚いたが、ベトナム訪問回数が増えるにつれ、そうしたスタイルは、ベトナム人にとって「よくある普通の形態」なのだと分かった。

 

 いつの日か、「Xoi Yen」スタッフの誰かと仲良くなり、この「秘密基地」に「お呼ばれ」されてみたいものだと思う。あるいは全権を持っているオーナーが狙い目だろうか。そこに泊まるのは難易度が高そうだが、お邪魔してお茶でもしてみたい。「Xoi Yen」の「ぶっかけ飯」を食べてもいいだろう。わざわざハシゴで乗降するのが面倒ではあるけれど、きっとここは特等席だ。

呼ばれたら、やはりパジャマで行くべきか。

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