ちょっと変わった猿のいるタイの空軍基地

 

 これまでにも、何度かプラチュアップ・キーリー・カーンについては書いている。

 

 今回は、アオ・マナオ(ライム・ビーチ)のある空軍基地、ウィング5に生息する、ちょっと変わった種類の猿を紹介しよう。

 

 プラチュアップ・キーリー・カーンで猿といえば、市庁舎のすぐ近くにある、小高い丘の上にあるお寺近辺に生息する猿たちが有名である。この猿たちは、タイ王国の森のあるところの多くに生息する、こう言ってはなんだけれど、「どこにでもいる猿」である。

 

 しかし、空軍第五基地(Wing5)の一角に住む猿の群れは、他の地域ではあまり目にすることのない、珍しい猿であった。少し海に突き出した形に取り残された峠の森に、この猿の一群は生息している。空軍の兵隊たちに可愛がられながら。

 

 ひょっとすると、現タイ王国の国王(ラマ10世)もこの地で、この珍しい猿を愛でたかもしれない。彼は若かりし頃、空軍でパイロットをしていた人だ。彼の飛行機好きは有名で、海外に行く時には、国王自らジャンボ・ジェットを操縦していくそうである。

 さて、猿の話。ここの猿は、他の地域の猿とは違い、目の周りが白く、タテガミがふさふさとしており、ややおっとりとした性格で、基調色が「グレーと白」である。

 

 また、とても面白いのが、赤ん坊の頃は黄金に輝くような色の毛皮をまとっているのである。赤ん坊を抱いて行動する母猿たちの色合いと、赤ん坊の頃の色合いは全く異なる。成長すると「黄金に輝く体毛」が「グレーと白」の毛に抜け変わっていくのであろう。タイ王国の他の地ではほとんど目にしない、なんとも珍しい猿である。

 

 

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 夕暮れ前に、この猿山のモニュメントのある辺りを訪れた。男性兵士数人と、女性兵士が一人、猿たちにバナナをあげていた。

 

 通常、観光客には売り物として30バーツぐらいで餌付けのために販売しているバナナなのだけれど、女性兵士は自分にも「あげてみる?」と一房のバナナを無料でくれた。この辺の緩い温かさが、タイ王国の田舎町にはまだ残っている。

 

 

黄金の赤ちゃん猿、かなり可愛い。